新型コロナウイルス騒動に思う・・
細山田中学校 校長 野邉 盛雅
相変わらず店頭にマスクが並びませんね。いつまでこの状況が続くのか不安に駆られるのですが,私たち一人一人に出来ることは,地道に感染防止を継続していくしかありません。
さて,人類と感染症との闘いには,長い歴史があり,有史以前からあったとことと思います。
有名な中世ヨーロッパのペストや近代のスペイン風邪流行等では,億を超える人々が死亡したと推測されており,日本でも奈良時代の天然痘の大流行は有名で,当時の日本人口約500万人の内,30%にあたる150万人近くが亡くなったと云われていますのでその凄まじさが分かります。
現代は,昔と比較にならないほどの医学の進歩により抗生物質やワクチン等も開発されていますから,徒に昔ほど心配することはないのですが,今回のように現代にあっても感染症との闘いは相変わらず続いているのが現状です。
一番怖いのは,ウイルスや細菌等の目に見えない病原体なのですが,歴史を紐解くと次に怖いのが「人間の流言や噂、中傷など」です。
先日、新聞記事で,ある県で県外ナンバーの車に向かって投石したり罵声を浴びせたりの嫌がらせ行為があったとの気になるニュースを読みました。罹患者やその地域を特定し排除しようとするあまりの「我れ良し」の狭い自己中心的な考えです。またそれに付随して,デマ情報が飛び交うのも懸念されることです。
自分や家族の身を優先的に守るのは人間の本能的で基本的な思考なのですが,このような時だからこそ,全体的な広い視野を持ち,郷土・国レベルでの思考にシフトして,この困難に臨む必要があるのではないのでしょうか。併せて,何が正しくて間違っているのかの情報判断の必要性を迫られている時期とも言えます。
子どもたちにも「他者への思いやりの心」や「情報の取捨選択」の大切さを改めて認識させる時ではないかと思います。